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2015年野鳥回想録

今年の衣笠山公園は、やたらと熱風が吹き荒れている感じがします。
年が明けた直後に、最初の嵐がやってきました。その子はルリビタキ。雄雌のルリビタキがあちこちで見られ、個体数は5羽以上観察されました。この子のお陰で、カメラマン人口が一気に倍増。遠く青森からやってきた女性もいました。次に人気をさらったのがアオゲラ。公園内には昔からアオゲラは住みついていますが、特定できる場所には現れず、中々写真を撮るには困難を要していた対象の野鳥。それが2月の後半まで実が残っていたハゼの木に、毎日のようにやってきては、カメラマンを虜にしました。しかも距離も近くて、願っても無い距離。そして、ハゼの実が無くなった頃、アオゲラフィーバーは終焉を迎えました。この頃、まだルリビタキは時々確認されていました。ルリビタキ情報が消えたと同時に、今度はビッグアイドルのヒレンジャクが公園に現れました。多い時で16羽数えました。レンジャクといえばヤドリギ。ヤドリギといえばレンジャクというように、先入観を持っていた誰もが驚いた実を食べていたことです。その実はキヅタの実。これまで何度も遠征しては失敗(不満)を繰り返していたレンジャクが地元で撮影できることになり、3/5日の発見から3/26日までレンジャクファンを虜にしました。ギャラリーも日毎に増し、多い時で20名を超える日も。このヒレンジャクフィーバーも桜の開花とほぼ同時期に終焉を向かえ、公園からは姿を消す。キヅタの実もほとんどヒレンジャクとヒヨドリに食べつくされてしまいました。この頃より次第に陽気も春めいてきて、公園内は新緑の様相に変身。2週間ほど清閑な公園に戻ったのもつかのまで、今度はオオルリの確認情報が飛び込んできました。この15年間一度も見ていないオオルリが、この公園にやってきたと言うではありませんか。近所では森戸川が有名ですが、この公園では囀りすら聞いたことが無い。恐らく、移動の途中に立ち寄ったレベルだろうと推察していると、行き交う方からオオルリ情報が入り、定着している可能性が色濃くなってきました。そして、先週の25日に、この耳でオオルリの囀りを確認し、動かぬ証拠を得ることに成功。ちょうどその頃、シシシシッと鳴くヤブサメも公園に現れました。マミチャジナイやビンズイも公園で撮影されています。今、公園内は子育てのシーズンに突入しています。さて、次に熱くなる野鳥はどの子だろう?

 

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